陽和見主義

雑記など

2022TVアニメエピソード10選

複数のフォロワーが「2022TVアニメエピソード10選」を選定していて楽しそうだったので「自分もやりたい!」と思い、初めて選出を行いました

  • 1つのアニメからは1話まで
  • 順位はつけない
  • 10分以下のショートアニメは含めない

他の人のブログを参考に定めたこのルールに則って「これは良かったな~」と思ったエピソードを20本挙げた結果、以下の表のようになりました

 

 

これを元に、12/31(土)の大晦日にNo.1~20まで順に一気見した上でさらに10選の選定を行いました

 

 

■スローループ 第7話「結婚式」

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二葉ちゃんが友達の藍子ちゃんに「実は釣りが好き」と打ち明ける話と、ひより・小春が両親の結婚を祝う話の2パートで構成されています

まず思ったのは「1話の間にこんな良い話2本も入れていいんだ」ということ
視聴した後ですごく幸せな気持ちになりました

Aパートは二葉ちゃんがひより・小春・恋の3人に相談するところから始まります
「友達だからって全部話さなきゃいけないわけじゃないしね」と割り切れる吉永恋さんは人生何周目なんでしょうか

そしてシーパラで遊んだあと、二葉ちゃんが緊張しながら打ち明けるけど、藍子ちゃんはなんとなくわかっていて・・・という話
人間関係においてこういうことは往々にしてあるのかな〜、でもいい話だな〜とか思いました
それを見守るシスコンお姉ちゃんの視線がまた温かくて良いです

余談ですが、2022年は自分もシーパラに行ったので見直した際に嬉しかったです
釣った魚を食べるやつ、やればよかったな・・・

Bパートは家族4人での疑似結婚式のような形
小春が初めての渓流釣りで4匹も釣ってるのが成長を感じさせて嬉しいですね
結婚式をする/しないのような機微については自分は想像することも難しいですが、大切な娘たちに祝ってもらえたらそれが何よりの幸せというのはわかる気がします

一応この2つの話についての共通項も考えてみたんですが、「大切なことは言葉にして伝えるべき」ということでしょうか
二葉ちゃんは打ち明けたことで藍子ちゃんの気持ちを知ることができたし、ひよりと小春は両親に結婚おめでとうを言って喜んでもらうことができた
それってやっぱり勇気を出して行動しなければ得られなかったものなので
スローループ、釣りだけじゃなくて人生で大事なことも教えてくれるアニメです

 

■であいもん 第九話「一陽来復

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であいもんは終始温かいアニメなんですが、その中でも特に温かさを感じたこのエピソードを選びました
年末の二大(?)イベントである冬至とクリスマスの回になっています

まずAパートは冬至
和さんの誕生予定日に合わせて柚子のお菓子を創作したお爺ちゃんとの心温まる話が描かれます
そこから派生して、一果ちゃんが和さんの誕生日を知ってプレゼントをくれるシーン
「3月26日(一果ちゃんの誕生日)いっしょにおでかけする券」というチョイスに勿論「等身大のプレゼントで萌え!」と叫んだのですが、"自分が愛されている"確信がなければこのプレゼントのチョイスはできないので、普段はツンケンしてても和さんの愛がちゃんと伝わっているんだなと嬉しくもなりました

これも余談ですが、自分も冬至が好きで、日が短いと気が滅入るタイプなので「これから長くなっていくだけ」なのがすごく嬉しいです
まさに「一陽来復」そのもので、だからこのエピソードを選んだのもあるかもしれません

それからBパートはクリスマス
先立って一果ちゃんのお母さんが大きなもみの木をプレゼントしてくれました
これは自分の想像ですが、許可を得ているとはいえ木をそのままプレゼントするのはなかなかないと思うので、一果ちゃんとずっと離れて暮らしていた分どう愛を表現していいのかわからない、でも確かに愛はあるといった"不器用な愛"みたいな部分もあったのかな〜と微笑ましくなります

そしてクリスマス当日、これから美弦ちゃんと会うのに佳乃子さんと一緒に来る和さんが最高に和さんで笑いました
それは一果ちゃんも「ニブチン」言うよ・・・
美弦ちゃんと佳乃子さんがプレゼントをめぐって牽制しあってるのもなんか良かったですね
ヒロイン同士が主人公を取り合うけどなんだかんだで仲が良いみたいな関係が根っから好きなもので

それと、このエピソードでは和さんが歌う「オーランドー」が特殊EDになっています
これ、オリジナル曲なんですね
なんかのカバーだとばかり思ってました
クリスマスソングなテイストなのにどこか力の抜けた歌詞が和さんっぽくてかなり良い曲です

 

■勇者、辞めます Episode09「勇者、辞めたい」

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異世界でくるんだお仕事コメディ」な前半からのどんでん返しが魅力の本作ですが、その中でも重要な転調の回でした

  • 魔界へと通じる大霊穴が閉じかけて魔王軍は撤退を余儀なくされる
  • レオ(オニキス)が正体を明かしもう一つの賢者の石の存在を伝える
  • レオが本当の目的を話すとともに勇者と魔王の関係が逆転する

という"起承転"が1話の中に詰まっています
賢者の石はもう一つある!という"希望"から、レオの語りでだんだんと雲行きが怪しくなっていく感じが好きです
明るい四天王たちの中でメルネスだけはなんとなく訝しんでいるのもさすが
思えば「賢者の石プロジェクトの『引き継ぎ』」という言葉を口に出してる時点で「辞めていく」気しかないんですよね
レオが辞めようとしているのは魔王軍や勇者だけでなく、生命そのものなのですが・・・

レオが本来の目的を明かして以降の数分は圧巻でした
1話の面接を思い出す名乗りから始まり、「賢者の石が欲しければ、世界を守りたいならば、俺を止めてみせろ!勇者ども!」のセリフとともに流れ出すde messiahに鳥肌が立ちました
「勇者、辞めます」本当に好きなアニメです

 

■史上最強の大魔王、村人Aに転生する 第2話「規格外」

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  • 前代未聞の成績で入試に合格する
  • 高慢な貴族を決闘でボコボコにする
  • 実習の授業で指定された素材より強い魔物の素材を持ち帰る

と、主人公アードくんのまさに「規格外」っぷりを見せつけたエピソードでした
全ていわゆる「なろうアニメ」の別作品で既視感のある展開ではありますが、正直に言ってしまえばこういう様式美的なものを求めて見ているところもあるので、これでもかと詰め合わせでやってくれたのはかなりポイントが高いです

この作品独自の良さとしては、まず魔法の描写が洗練されていてカッコいいということでしょうか
Bパートでアードくんがヒロインズに伝授した「スクリプト・マジック」なる魔法技術の演出がめちゃめちゃ好きなんですよね
指をクルクルするだけで空中にいくつもの魔法陣を描いて魔法を発動する様子は、中二心をとてもくすぐられます
それと、元魔王軍四天王の一人であるオリヴィア様が目を光らせているために正体を隠さなきゃいけなくて、アードくんが必死に取り繕おうとする展開もコミカルで面白いです

 

■BIRDIE WING -Golf Girls' Story- #8「ファイナル・バレット」

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前回ラストでローズの義手が千切れ飛ぶという衝撃の展開で話題を呼んだ、バディゴル屈指の名回です
ここからどうなるんだろう?と思ったら片腕で普通にプレーを続けるという力強さがバディゴルっぽいしローズっぽい
ローズの回想から始まり、「勝つことで(才能を棒に振ったことを)後悔できる」と言わせる脚本は天才としか言いようがないですね

イヴとローズ、互いに「最後のショット」になると宣言しての撃ち合いは痺れました
イヴの最後のショットの描写を後ろに引っ張って結果だけを出してくるのもニクい

そしてラスト、賭けゴルフに負けたローズはマフィアからヒットマンを送り込まれて撃たれてしまうわけですが、そこで最期に見上げるのがイヴの乗った飛行機であるという
これを見ちゃうともうEDの「ヨダカ」がローズ・アレオンの曲に聴こえて仕方ないんですよね

そういった"エモい"ラストなのにイヴの「これもっとちょうだい!あるだけ全部!」のギャグセリフで締めるのは「哀しいアニメにしたくない」という制作サイドの意志を感じます
次回予告の「次回もバーディーバーディー!」で明らかに別アニメになる予感を残して終わったのも良かったですね

あと本筋とは関係ないですが、用意されたイヴの偽名が「イヴァンジェリン・F・キミシマ」なのがスクライド好き的には熱かったです
そもそも「直撃のブルー・バレット」自体がスクライドのセルフオマージュみたいなものなんですが、こういうファン心理をくすぐる要素があると嬉しいですね
行こうぜ君島ァ・・・!

 

リコリス・リコイル 第3話「More haste, less speed」

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特に説明も不要でしょう、「ちさたきメリーゴーランド」の回です

6月にリコリコの先行上映会に行った時にこのエピソードまで見て期待に胸を躍らせながら帰路に着いたのが印象深くて選出しました
「早くこのアニメについて話したいし、4話以降も見たい」という気持ちになったのを覚えています

内容としては特に好きなポイントが2つあって、1つはたきなが千束越しにフキを撃つシーン
2話ラストでのヘアゴム弾のシーンを経て「千束が避けると確信して撃つ」というのがすごく熱くて、個人的には同じバディものの名作であるタイバニのジェイク戦を思い出しました
その後の「でも…スカッとしたなぁ」「えぇ」から「花の塔」のイントロが流れ出す終わり方も最高でしたね

もう1つの好きなポイントは、千束とフキの関係性です
2人は一見仲悪そうだけど実際は認め合ってるんだなというのが端々から感じ取れるのがすごく良かったです
「てめぇどこ中だゴラァ?」「電波塔の麓で茶でも煎れてろや」の煽り合いがすごく楽しそうで微笑ましくて
CPで議論する気はないですが、正直ちさたきよりちさフキが好きかもしれません

 

■てっぺんっ!!!!!!!!!!!!!!! 第5話「ランプの章」

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なんでもアリのお笑いアニメである本作の中でも特に異色の回でした
北海道の大地をひた走るバスの中でずっと話が進んでいくのは、ある種のサスペンスドラマ感を覚えます
話のキモである「無限ループ」のルールとしては、「ゆいなが七不思議を正しくツッコめれば進める、できなければ戻る」だけのことなのですが、もねとちほりが元々ボケ気質で小ボケを挟んでくる分「どこが七不思議なのかわからない」緊張感を生み出しています
それから、何度もループした結果としてゆいなが「私の名はジュピトリス・ナルナル・ネイジ・ユイナ」と"真の名"をすらすら言えるようになっていたのが、ただ理不尽にループしただけじゃない意味を持っていて素晴らしかったです
オチも天丼というか「そうなるだろうな」という期待を裏切らない形で最高でした

考えてみれば、本来のキャラ説明回であった第2話の放送が飛んでしまったので、この話を見た時点ではシンリャクシャのことをほとんど知らなかったんですよね
3人がどんなキャラか掴めていなかった分、集中して見なければいけなくて、それが結果的にいいスパイスとして作用していたように思います
自分はこの話ですっかりシンリャクシャ推しになりました

 

■Extreme Hearts #12「SUNRISE」

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この企画をやろうと思った瞬間に大好きなアニメであるエクハから1話選ぶことは確定していたのですが、どのエピソードを選ぶか悩みました
好きなエピソードは他にも6話「心の剣」・10話「約束」などあったし、こういう企画ではなるべく最終話を選びたくないな〜みたいな気持ちもありました
ただ、人生で見たアニメの中でも屈指の素晴らしい最終回だったので「これを選ばないと自分に嘘をついていることになるな」と思い選出しました

本編に関して言えば、まずひよりんの怪我が重症じゃなくてよかったなと心の底から安心しました
11話の痛みを堪えてという展開は熱い反面で、ひよりんが特に好きな自分としてはどうしても辛い部分もあったので
それから、最終話でもきっちり”今日の献立”を出してくるのもエクハらしくて笑顔になったり
ひよりんに焼かれるアジの開きになりたい・・・

ライブパートでは、まずMay-Beeのライブシーンの画がすごく気合い入っていて「さすが王者」という気持ちになりました
末宗祐里子ちゃんかわいいよ

そしていよいよRISEのライブ
前回のS×S×Sでさんざん「全力Challenger」やるぞ!って前振りしといて別の新曲「Happy☆Shiny Stories」を用意してるのに驚きました
アイドルっぽい可愛らしい曲でこれも好きです

それからやはり外せないのが「全力Challenger」でひよりんが泣いてしまうシーン
売れないシンガーソングライター葉山陽和として1人で闘ってきたひよりんがRISEの皆とどんな思いで超満員のステージに立っていたのか我々には推し量ることしかできませんが、見るたびに胸に熱いものがこみ上げてきます
「僕ら孤独(ひとり)じゃない」、それなんですよね
ひよりんが泣いてるのに気づいても他のメンバーはひよりんを信じて踊り続けてるのとか、ミシェルが演奏を延ばしてくれてるのとか、全部が優しくてこれを書いてるだけでも泣きそうになってます

そして何より素晴らしいのが約束した河川敷での2人だけのライブからの「SUNRISE」の入り
こんなに美しい終わり方をした人/もの/こと、この世に存在する?
EDと共に怒涛の後日談の回収をしてくれるのも嬉しい
ノノちゃんの72回分割払いを見たときはさすがに声が出ました
2期、いや、Extreme Heartsギャラクシー編まで絶対やってください、お願いします

 

■転生したら剣でした 第6話「上級悪魔(グレーターデーモン)はチートでした」

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本作で一番の盛り上がりどころだったと思います

この回の敵である上級悪魔(グレーターデーモン)は意思疎通が可能なことや膨大な魔力量を持っていること、そしてキャストが鳥海浩輔さんなことなどもあり、終盤のエピソードのボスだったトリックスタースパイダーと比べても断然格上に見えました
勿論、あっちはあっちで「フランちゃんと師匠が離れ離れになる」かなりピンチ度の高い状況ではありますが

このエピソードはとにかくバトルが熱くて、上級悪魔の圧倒的な力の前に2人は後手に回ることになります
それでもダンジョンマスターの存在が弱点であることを見抜いて、起死回生の一手を導き出す師匠がさすが
最後の全力を振り絞った一撃まで師匠が自在に動けることを隠しておいて、剣の軌道を変えて意表を突く戦術が「このアニメならではの勝ち方」ですごく好きです

それと、この回でダンジョンマスターから回収した"身代わりの腕輪"が絶対今後の展開で生きてくると思ったのですが、1期では特にありませんでしたね
2期に期待です

 

ヤマノススメ Next Summit 第12話「行こう!新しい頂へ」

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「最終話はなるべく選びたくない」と書きましたが、ヤマノススメからも最終話を選出しました
理由は極めてシンプルで、あおいが富士山山頂へのリベンジを果たした、そのことが自分にとってあまりに大きかったからです
ヤマノススメは10年前の1期から追いかけてきて、西武ドームのイベントにも行ったし、それから2期であおいが成長していく姿を見て、当時停滞していた自分はどこか置いていかれた気持ちになったり、でもちょっぴり勇気をもらったりもして、人生の中でも特に思い出深いアニメの一つです

あおいが「何ぬるいもん出してるのよ!」って言って羊羹を出したあたりからもう涙ぐんでました
羊羹が出てきて泣くアニメ、ヤマノススメだけだよ

それと、富士山の山頂で"未来の自分"への手紙を出すのも良かったですね
富士山は日本で一番高い山だけどただ高いところに登るだけが登山ではない(=終わりではない)し、これからもまだまだあおいの挑戦と成長は続いていくんだろうなと思わせてくれました

最終話EDでスタッカート・デイズ流すのはズルなのよ・・・
エクハと同様にあまりにも綺麗な終わり方でしたが、ぜひ5期もやってほしいです

 

終わりに

選んだアニメに対しては順当気味なエピソード選出になった気がします
客観的に見て「このアニメでこの話選ぶんだ」というのがあんまりないかなというか
ただそこで逆に張ろうとしてもしょうがないので、自分の気持ちに素直な良い選出になったと思います

それと、急ごしらえでやったのでもっと好きだったけど漏れたエピソードがあるかもしれないですね
2023年は良かったエピソードをちゃんとメモっておこうと思います